2014年08月10日
以和為貴

聖徳太子が作ったとされる十七条憲法の第一条は
「一に曰(い)わく、和を以(も)って貴(とうと)しとなし、忤(さから)うこと無きを宗(むね)とせよ。人みな党あり、また達(さと)れるもの少なし。ここをもって、あるいは君父(くんぷ)に順(したが)わず、また隣里(りんり)に違(たが)う。しかれども、上(かみ)和(やわら)ぎ下(しも)睦(むつ)びて、事を論(あげつら)うに諧(かな)うときは、すなわち事理おのずから通ず。何事か成らざらん。」
「一にいう。和をなによりも大切なものとし、いさかいをおこさぬことを根本としなさい。人はグループをつくりたがり、悟りきった人格者は少ない。それだから、君主や父親のいうことにしたがわなかったり、近隣の人たちともうまくいかない。しかし上の者も下の者も協調・親睦(しんぼく)の気持ちをもって論議するなら、おのずからものごとの道理にかない、どんなことも成就(じょうじゅ)するものだ。」
写真はわが社に飾ってる松下幸之助翁の書です。
8月15日の終戦記念日を前に、世界各地では今なお戦争が繰り返され、罪なき子供たちが亡くなっています。
なぜ、人は争いあうのか、私たち人間が持つ本来の仏性に気づき、お互いを思いやる利他の心に目覚めたなら、この世から争いはなくなっていくと思うのですが、まだまだそこに至ることができません。
一日も早く、戦争が終わるのを願うばかりです。

夏休みはこの本を読もうと思います。
Posted by 東工業 at 09:15│Comments(0)